農縁くらし

環境の邪魔にならない程度の距離で農業と落語会を開催する「からふる亭」の日常(´▽`)

9月2日に光市で玉川奈々福・神田松之丞二人会

光市で玉川奈々福・神田松之丞二人会が行われます。浪曲って?講談って?と聞きにくそうというイメージがありますが、二人とも聞きやすくて、とにかくめちゃめちゃ面白いので、ぜひおすすめです。

自分は神田松之丞さんを良く聞いていたのですが、講談は話を良い所で、話が一番盛り上がる場所で、いわゆる切れ場で話が終わります。例えば、主人公が居酒屋で敵方の用心棒を1人切ってしまい、その復讐の為、敵方の用心棒が大勢の仲間を引き連れてやってくる居酒屋に乗り込んでくる場面で、
「旦那、大丈夫でしょうか」「身は酔っていても、一刀流の腕に酔いない。親父ぃ!冷をもう1本」「よろこんで!!」。ほらほら、聞こえて来るではありませんか!?30人ばかりの敵方の用心棒でありましょうか。タッタッタッタッと、、この家をぐるっと囲む足音が・・・。ここで用心棒が、、、扉をガラッと開けて居酒屋に入ってくるっ!・・・さあ!物語はここからが面白くなるのですが、なんと!なんと!お時間いっぱい、いっぱいでございます。この続きはまた今度という具合に。

その当時、僕は何を思ったのか、切れ場って面白いからどこかで使えんかな~と考え、長男の保育園で先生とのやり取りをする連絡ノートで使うことを思いつきます。連絡ノートと言えば、家庭でこんなことがありました、保育園でこんなことがありましたという先生と保護者の間で連絡しあうものです。今考えれば、迷惑な話ですね。でもやってみました。たぶん3カ月ぐらいやっていた気がします。

こんな感じで書いてました。

長男が2歳ぐらいで、私が腕立て伏せをしていたときの話。
「昨日、私のメタボ解消のため、筋トレをしていると、どこから音を聞いたのでございましょうか。隣の部屋にいた長男・樹が、ツカツカツカっと、私の部屋に入って来ってきました。いつもなら、ニコニコしながら、近寄って来るのですが、このときはどうも様子がオカシイ。
不敵な笑みを浮かべ、僕の傍まで近寄ってきました。しかし、ここで突然、長男は踵を返して、隣の部屋に戻っていき、遠巻きにニコニコしながら私の筋トレをひたすら観察。私の方はと見てあらば、あと5回、いやあと10回。そう見せかけてラスト30回と追い込みながら筋トレもそろそろ終盤。ふ~と一息ついて、筋トレを終わらせようとした瞬間。樹がニヤリ。隣の部屋から、樹が私の元へ、ダーーーーーーッと近づいて、私の肩に手をかけた瞬間、あまりの力に私が地面に倒れ込んでしまう、さぁ、物語はここからが面白くなるのですが、なんとなんと!記入欄がいっぱい、いっぱい。ここから樹が貫禄をつけて鬼教官へと成りあがっていくのですが序の一はここまでで、この続きはまた明日!本日も保育をお願い致します。」

先生も大変だったと思います。こんな連絡帳が毎朝提出されて、結局何があったか分からないけど返信書いて、そんなに面白いオチがあるわけでもないのに、話を引き延ばされる。でも、お迎えのときは、満面の笑みで「続きがきになります。」って言ってくれる。天使のような存在でした。

まあこんな風に、私に大きな影響を与えたほど、感動した講談です、ぜひどっぷり講談・浪曲を楽しんでください!
僕も2枚予約しました。久しぶりに妻と鑑賞できます!!みなさんもどうぞ、二人とも今後チケットが取れなくなる、いやもう取れない二人です。ぜひっ!ぜひ!

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